【1】 ── 驚かされるのは、素人というのはここまでできるものなのか、ということです。
 
  • ヨーロッパ憲法条約とネグリ
  • 社民主義はネオリベを補完する
  • ラテンアメリカとの出会い
  • パリのメキシコ人寮
  • 9・11と‘general intellect’
【2】 ── 「合理性って、それほど重要なの?」みたいな考え方があるような気がします。
 
  • サパティスタ ── 覆面の背後にあるもの
  • 合理性と非合理性、家族を巻き込む運動
  • いまこそ山村工作隊を ── フロント・ラインを見極める
  • アルゼンチンの闘う中産階級/先住民と多文化主義
【3】 ── 「市民社会の外から撃つのではなくて、市民社会のなかから撃つ」
 
  • 運動と正常化 ── 吸収された「五月広場の母たち」
  • 「市民社会」の内と外 ── サパティスタとピケテロス
  • 「新しい歴史」を書く ── 影丸とは君かもしれない
【4】 ── 僕らは、「生」全体を、芸術的に生きなければならないのだということです。
 
  • 21世紀の社会主義 ── チャベス流「構成的権力」
  • 運動こそ国家の原動力
  • チャベスのばらまき、チャベスの悪口
  • 国家論を超えて
  • 日常生活の前衛 ── 天使として生きる
 
廣瀬純(ひろせ・じゅん)

龍谷大学専任講師。仏・映画批評誌『VERTIGO』(Éditions Capricci)編集委員。著書に、『美味しい料理の哲学』(河出書房新社)、『闘争の最小回路』(人文書院)、『ドゥルーズ/ガタリの現在』(小泉義之他編、共著、平凡社)他。訳書に、パオロ・ヴィルノ『マルチチュードの文法』(月曜社)、トニ・ネグリ『芸術とマルチチュード』(共訳、月曜社)他。
 
佐々木祐(ささき・たすく)

大学非常勤講師。中南米社会史。主な論文に、「『革命芸術』の齟齬 ニカラグア壁画運動のたどった途」(石塚道子他編『ポスト・ユートピアの人類学』人文書院)、「サンディニスタの回帰? ニカラグア大統領選をめぐって」(『インパクション』、第159号、2007年)、「『先住民』と『法』の問題 ── 一八八一年、ニカラグア先住民叛乱を事例として」(『ソシオロジ』、第48巻第3号、2004年)。